2018年12月29日

映画「ボヘミアンラプソディー」と「アリー」

音楽の魔力に引き込まれた人間がショービジネスの中で成り上がっていく物語の2作品。実在する主人公として、「ボヘミアンラプソディー」はクイーン、「アリー」はレディーガガが取り上げられた(これは実話かどうか不明だけど)。
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メジャーに取り上げられた最初のころは、夢が実現して成功したことが、有名になったための忙しさやプライベートのなさに勝っているのだけど、月日がたつうちにだんだんと自分のやりたかったこととプロデュース側との意見があわなくなってストレスが心をむしばんでくる。
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どちらもそんな感じの展開の映画だった。
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有名人の、はたから見てのびっくりするような言動は、物語の中だけではない。最近の日本の芸能界でも、アルコール依存症になり淫行疑惑でグループから追放されたアイドルグループのメンバーや、好感度がウリだった女優が、既婚のバンドボーカルと付き合ってそのボーカルの実家に旅行して、ワイドショーの餌食になった有名人がいる。他にも常識では考えられないような行動で業界から疎遠になった有名人は少なくない。
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そういう性格だから頂点にいけるのか、売れたことでそういう性格になったのか、おそらく相乗効果だと思う。だけど、衆目に晒された事実だけにとらわれず、芸能界から追放されるような行動をとるようになったことには、それなりの原因があって、それを理解する心も芸能ファンには必要だと思う。今回の2つの映画はそんなことを考えさせてくれる作品だった。サウンドトラックもほしいな。
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2018年12月24日

蒲郡まで

毎年11月から以降は仕事とか付き合いがあわただしくなり、クリスマスの一週間ほど前にその動きが急になくなってほっとする。そして、すぐに家庭や世の中の年末の騒がしさに巻き込まれる。
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一瞬でも時間ができれば、自分のために使いたい。昨日はそんな日だった。久々に長い距離のランニングに出かけることにした。
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目的地は蒲郡とした。距離は46kmほど。以前(もう10年前!)には岐阜内海まで走ったことがあり、ほぼ同じ距離だ。8時30分過ぎに自宅を出発。
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走り始めは曇り空、無風、気温10℃ほどで、湿度もあって走りやすかったのだけど、30分ほど走ったら、雨が降り出した。国道沿いの軒下で雨宿り。15分ほどで小雨になった。しかし、走っていると撥ねた水が靴の中に入ってくる。靴下が濡れて気持ち悪い。
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愛知県南部を走る国道一号線は、工場や商業の流通を担うためにトラックや商業車の交通量が多い。また道の周りも工場や倉庫があって殺風景だ。
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しかし、国道は時々旧東海道と交差していて、そんな道に入ると、交通量は少なく、昔ながらの街並みが所々残っていてほっとする。
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知立から国道一号を折れて、県道を走っていく。ルートはグーグルで検索しながら確認して行く。以前のLSDでは前もって自宅で地図をDLして印刷し、それを持って走ったものだけど、時代は変わった。
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ただ、GPSに関しては、スマホに頼らず、専用機(etrex20)を持参した。電池の持ちや防水に優れていて信頼ができるからだ。ちなみに腕時計型のランニングGPSも使用したのだけど、5時間ほどで充電が切れてしまった(わかっていたことだけど・・・)。
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11時40分頃安城市内のコンビニで昼食。コンビニはオアシスだ。最近はイートインのコーナーがあって休まる。また買い物の料金支払いもスマホの電子マネーを使うようにしている。以前のように袋に入れた現金を出してコインの混じったお釣りをまたその袋に入れる手間がなくなった。便利だ。
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安城市内を出ると、周りは田園地帯となる。
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12時30分、岡崎市に入る。
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矢作川を渡っていく。
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愛知県東部の山がだんだんと大きく迫ってきた。意外と大きな山並みが行く先に広がっている。あの山の向こうまで行くのかと思うとやや不安になってきた。32kmほどの地点(幸田)でコンビニ休憩。息を整えた。あと12kmほどか・・
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JR沿いにゆっくり走って、時々歩きながら進んでいく。だんだんと歩く時間が増えてきた・・
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道端に目をやるときれいな花が咲いている。写真を撮る(というか、その時間に休もうというずるい気持ちが勝っている)。40kmを越えると、下り勾配となり走りやすい。歩道の脇は雑草が伸び放題なんだけど、その雑草が足に当たる度に、ハイタッチされているんだ、と思うようにした。そんなことを考えるということはだいぶへたばってきた証拠だ。さらに、いろんなことを考える。向こうのパチンコ屋さんにはたくさんの車が駐車されている。休みの日にパチンコという娯楽をするのを楽しみなヒトもいるのだろう。自分にとっては、何が「幸せ」なのか。こんなにヘトヘトになりながらトボトボ走って何が楽しいのだろうとも思った。でも、一生を通してパチンコはしないだろうな。また、仕事のことも考えた。仕事はやはり自分にとっては仮の姿なんだろう。本来の自分の生き方はこれだ、と思う。
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・・蒲郡市内に入って、さらに数キロ走ったのだけど、これがきつかった。でもなんとか15:38に竹島にゴール。46.5km。
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久々の長距離だったけど、なんとか走ることができて、心地よい疲労感に浸り、JR蒲郡駅までもう少し走り、
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リュックに入れた乾いたシャツに着替えて、みかんサイダー(炭酸がキツイ)を飲んで、帰宅。帰宅後の風呂が気持ちよかった。

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この日のルート。




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2018年12月02日

細雪(ささめゆき)

11月は、全ての休日に用事が入ってしまいあっという間に12月に突入した。

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それでも、映画などを見る余裕はないのだけど読書は寝る前に結構時間がとれる。それで、青空文庫からキンドルに手軽に無料でダウンロードしたのが、この小説。



結構長い小説だ(上、中、下巻となっているのだけど、無料版は上巻だけで、中、下巻は他社の有料版をDLした)。

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作者の谷崎潤一郎は誰もが知っている小説家だけど、正直作品を読んだのはこれが初めてだった。戦前の小説というと、文章が難解というイメージがあったからで、実際読み始めてもなじめない表現や長い長いセンテンスに戸惑うことが多かった。文豪が書く文章には編集者もいろいろ指摘しにくかったのかなあ、などとも考えながら読み進めていったのだけど、いつのまにかどんどんはまり込んでいた。

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舞台は戦前の日本で、金銭的には恵まれた家庭に住む家族の物語。書かれた当時は現代小説だったのだろうけど、今となっては、戦前の白黒の映画を見て当時を偲ぶように、80年ほど前の過去の日本の世相がどのようなものだったかが、文章を読むといきいきと感じられた。

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本筋からは外れるのだけど、小説の中で語られた中でも印象深かったのは、戦前の人がいかに感染症に悩まされたかということだ。小説の世界だから誇張されているのだろうけど、覚えているだけでも、結核、肝炎、猩紅熱、赤痢、乳様突起炎、脱疽など、今となってはあまり聞かないような病気を含めて、戦前の人が療養や看護に悩まされた労苦が描かれている。また、それらの病気を検査診断する手段、機器なども前時代であり、医療の進歩がいかに人類に幸せをもたらしたかを思った。また交通や通信なども旧式であり、この小説に描かれた人々は金銭的には恵まれた人々なのだけど、現代ではその程度の暮らしはほとんどの人ができるのだろうし、医学的には、小説の中で出てきた病気にはなることはないだろうし、なったとしても軽い症状で済んだろう。

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肝心のストーリーだけど、一軒家に暮らす3姉妹のうち、良縁に恵まれない三女、粗放な生活を繰り広げる四女が繰り広げる人間模様が描かれている。よかったと感じたのは、何がよくて何が悪いのか、全ての人に平等にあてはまるような価値はなく、その生い立ちや生活の中で良いこと、悪いことが家庭を形作る人の中でおのずと形成されてきて、もしその平穏を波立てるようなことがあっても、時間の経過でなんとなくその波も収まってくるということが、長い小説のなかで表現されていたことだ。

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もうひとつ、戦前、結婚には仲人の紹介が当たり前で、相手の家庭を調査し、何か問題があれば破たんしてしまうこともあったようだ。そんな時代だから、いわれのない理由で幸せになれない人もいたのだろう。でも、仲人さんのお節介で幸せになれたカップルもいたのだろう。物質的に恵まれた現代で、コミュニケーションの手段もインターネットで革新されたのだけど、皆が幸せといえる時代なのかどうか、考えながら読了した。またこの作者の小説を読みたいと思った。
posted by ashuken at 22:40| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする