2017年04月23日

3月のライオン(後編)

前編からひと月もたたないうちに後編が公開された。連れはもともと将棋には興味はないのだけど、前編の人間模様、作品の雰囲気が忘れられず後編が楽しみだったという。
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将棋の対戦の場面では将棋の盤面の駒の並びの描写はほとんどなかった。その代わりに実際の棋戦では長い対戦時間の間ほとんど無表情のことが多い棋士の表情がデフォルメされて喜怒哀楽を伝えられていた。
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とはいっても、下手な役者が演じるボクシングのように白けるのではなくて、将棋というデジタル世界の勝負の背後にある、それぞれの棋士の生い立ちや人間模様を想像させるのに余りある素晴らしい演技を見ることができた。
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また見覚えのある現役の棋士があちこちで出演していて「あっあの人知ってる棋士だ」という場面もあった。
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長い原作をもとに映画化したということで、登場人物にそれぞれの物語がモリモリだったので、どうやって締めに持っていくのだろうと心配だったのだけど製作の努力で大団円に持ってきたのに感心した。作品として完成度が高く、お勧めの一本です。
posted by ashuken at 20:26| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

3 3月のライオン(前篇)

将棋は自分では駒の動かし方がわかる程度だけど、毎週日曜のNHK杯は録画して、疲れた時や、なにか忘れたいことがある時などに何回も見返している。何分間も動かない盤面をじっと見て、解説をぼおっと聞いているとなぜか現実のことを忘れてここちよい気持ちになってくる。そして眠気が襲ってきていつのまにか寝てしまう。これが自分にとって最高のストレス発散法なのである。
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プロの棋士になるには小学校のころから激烈な勝負の世界で相手や自分の中の欲と戦っていかなければならない。天才と言われた子供も、そんな世界の中では、周囲はみな天才なのだからそれまでの自尊心を打ち砕かれ挫折して去っていくものも多いと聞く。
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同じ年代の棋士が2人並んで、「今の天才と、元天才」というような題で写真を撮られ傷ついた棋士もいた。そういえば、その傷ついた棋士の師匠の家庭って、今回の映画のケースにある意味似ていた。
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そんな現実に存在する棋士のエピソードを思い出しながら映画は進んでいく。
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で、宗谷冬司っていう棋界の頂点に立つ棋士が登場。もちろん羽生さんをイメージして描かれた人物だ。
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そういえば、羽生さん、勝負の終局で、勝勢の時には手が震えるっていう癖(?)がある。この映画ではどうだったろう。そんなことまでも忠実に描かれていただろうか?・・と思っていたら、流石にそれはなかった。
・・・と最初は思ったのだけど、実はそうではなくて。というようなことも考えさせられる場面もあったりして楽しめる作品だった。
もちろん将棋の知識のない人にも楽しめる作品です(お勧め)。
posted by ashuken at 22:34| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする