2016年08月21日

「日本のいちばん長い日」と「シン・ゴジラ」

盆休みは、特に旅行に行くでもなく、親類への挨拶や日帰りのサイクリングなどで過ぎて行った。年を取ると家族旅行も子供とスケジュールが合わないこともあって企画が難しくなる。

家にじっとしていた日は、終戦の日の前後に、TVで戦争を題材にした映画を録画して見た。題名は「日本のいちばん長い日」だ。同名の小説を映画化したもので、以前にも同じように映画化されたこともあったという。

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太平洋戦争も昭和20年になると、敗色が濃厚になってくる。戦争を遂行することは政府関係者にとって困難であることは明確になっていたはずだ。

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4月から内閣は鈴木貫太郎が総理になり、組閣を始めるが、この状況をいかに打開するのか、特に軍関係の大臣を任命するのに悩む。

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陸軍大臣に任命された阿南も、政治と、陸軍の派閥や、海軍との関係で悩む。そんな中でも戦局はますます悪化して、8月になって広島、長崎に原爆が投下され、連合軍はポツダム宣言の受諾を迫ってくる。

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未曾有の事態に陥った時に国はどのように対応するものか。戦争を始めるときにもかなりの政治的な論争があっただろうけど、日清、日露で勝利してきた日本国には敗戦の経験がない。だから、戦争をやめる手続きはなおさら大変だっただろう。こんなときに昭和天皇の果たした役割は大きいものがあっただろう。

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このような終戦の日までの日本の中心部の混乱を、ノンフィクション風にこの映画は描いていた。玉音放送をめぐる若手将校の反乱もあったが、なんとか納めて終戦を迎える。かろうじて政府の体を維持した日本は、なぜ、それほど粘り強かったのか考えるヒントをもらった映画だった。

そして、「シン・ゴジラ」



これは、毎度おなじみ、日本に迫る危機についての映画。この映画では、特に「戦争」を「ゴジラ」にたとえていたと思った。ゴジラの動き、ビルの破壊などCGを使う最近の映画は、実写と変わらないといっても過言ではない。

ここまで来ると、子供相手の映像とは言えなく、実際に日本が巨大な生物に襲われた時どのように政府が対応するのか、自衛隊を出動させるのに法的な瑕疵はないのか。など現実の物語のような映画になってくる。ある意味、「日本のいちばん長い日」と同様のノンフィクション風の映画になってくる。

ゴジラが東京を破壊し、それがただ事でなく、世界的な危機になる。こんな危機は、311の大地震ために爆発した原発の後処理を思い出させた。敗戦の傷を負い、米国の核の傘の下で安全を保障されている日本はまだ自立することができないのか。「戦後は続くよどこまでも」なんて役者に話させていた。

最終的には、子供さんも喜ぶような仕掛けでゴジラをやっつけるのだけど、なかなか出来の良い映画だった。

posted by ashuken at 22:20| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする