2016年06月16日

海よりもまだ深く・植物図鑑

見溜め、というわけではないけど、最近映画を見る時間を作ることができるようになった。

まずは、「海よりもまだ深く」
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監督は、「海街diary」の是枝裕和で、キャストも豪華なものだった。
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冒頭は、樹木希林演じるおばあさんと、小林聡美演じる娘の長話からはじまる。そこが、何十年も前に建築された日本の団地の一室だ。子供が独立して団地を出て、さらに夫にも先立たれて一人暮らしとなって時々訪れる娘や孫を楽しみにして待つ姿は生々しい。
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阿部寛演じる妻子に逃げられてしまったダメな息子は、昔取った杵柄の小説の賞にしがみついて、現実的な生活から逃避してばかりだ。そんな中年のダメ息子が夢を追うことと家族を取り戻すという2つの道のよりどころを何とか見つけるという物語。


次に「植物図鑑」
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原作は、小説家の有川浩さんで、「図書館戦争」でも有名だそうだ。
こちらは、理由あって都会で一人暮らしのOLがふとしたことから一人の男性を「拾って」一つ屋根の下で一緒に暮らすようになる、という不思議なストーリー。
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その青年は、まさに草食系で、草花を愛し、主人公の高畑充希のために毎日弁当を作ってあげる。道端に育つ野草を使った食事を作るのも得意だ。そんな二人がやがてお互いに惹かれ恋に落ちていく。でもある日突然彼が失踪してしまう。。

「海よりもまだ深く」はすごく現実的な作品。「植物図鑑」は夢のような作品。それぞれの作品を楽しむ人の年齢層や男女比が違うのだろう。

どの作品でもそうなんだろうけど、導入部っていうか、その作品のなかに観客をいかに引き入れるかという、冒頭の部分は、「海よりも・・」では、母娘の長話、「植物図鑑」では雪の降る中で、現実とも夢の中ともとれるような、青年との出会いの表現があって、それぞれに監督の工夫やこだわりを感じた。

「海よりも・・」は、全てに少し肩に力を入れすぎたように感じた。映像の向こうに見える監督さんを始めスタッフの熱意が垣間見られるのだけど、それが、少しばかり目立ちすぎ、というか。「植物図鑑」は、逆に肩の力を抜いて見ればいい作品、というのだろうかな。軽すぎ、ということかも。。



posted by ashuken at 22:45| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする